老人ホームに行くのが楽しみの祖母

母方の祖母は痛風で寝たきりの祖父をずっとお世話してきました。
私が幼い頃の記憶では祖父はいつも横たわっていたので、祖父が亡くなるまで何十年と祖母が介護をしていたことになります。
祖父がなくなった後、しばらくして出不精だった祖母が老人ホームに通うようになったと聞いて一瞬耳を疑いました。
実は出不精だったわけではなく、祖父を家に残して出歩くなんて祖母には考えられなかったのでしょう。
祖母は和裁が得意で、私が幼い頃には祖母が浴衣や着物を作ってくれたのを覚えています。
それでも、ある時期から目も悪くなったし、もう和裁はしないといってその後一切辞めていました。
ところが、老人ホームに通うようになってしばらくして、また縫い物をするようになったのです。
90歳近くなった祖母が手紙とともに老人ホームで作った巾着袋を郵送で送ってくれた時には本当に感動しました。
手紙にはホームに通うようになっていい友だちもできて毎日行くのが楽しみだと綴られています。
ずっと苦労してきた祖母が老後に楽しみを見いだせていることを聞いて何だか安心しました。

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